相互サイトの『黒猫団地』lovely-too-tickyさまよりいただきました!
もうね、あんな落描きからこんな素敵な小説が生まれるなんて思いもしないのですよ!!
こんなことならキチンと仕上げれば良かった_:(´ཀ`」∠):_
あんな落描きも文末に一応載せときますね(笑)
らぶりさま、本当にありがとうございました!!
らぶりさまよりタイトルとコメントをいただきました!
『ユア・フォルト(Your Fault)に、しました。(このタイトルに関しては、カタカナ書きを正式と考えています。) ・・・要するに「お前が悪いんだ」。本作飛影君の名台詞をそのまま・・・。 』
タイトルがついてますます魅力的に✧*。
重ね重ね、らぶりさまに感謝致します(*´>ω<`*)
ユア・フォルト
「帰っていたのか。」
飛影は、ちょうどズボンに足を通し、腰ひもをゆるく結んだところだった。
しゅっという衣擦れの音と共に振り返った顔は、紅い瞳が鋭く光り、ふてぶてしいことこの上ない。
「遠征、ご苦労。」
まずは上司らしい一言でお出迎えだが、飛影はそもそも遠征が不服だったらしい。斜に構え、顎を突き出してフン、とだけ返事をした。
オレが部屋に戻る前に、風呂にでも入ったのだろう。
いつもの尖った黒髪が少しへたって、ベルベットのように艶やかだ。反らしたうなじに垂れた黒髪のひと房から雫が、つうっと筋を残して鎖骨へ滑っていく。
やれやれ。
コイツはなんで、年がら年中、上半身裸になるんだ。
軀は、ふっと息をつくと、そっと指先で雫の跡をなぞって拭いてやった。
飛影がすぐにその手首を強く掴んで、ぐいっと引っ張ったので、軀は前につんのめった。片手を飛影の肩に掛け倒れ込むのをどうにか堪えたが、飛影が耳に吐息をかけながら囁くのだ。
「煽るなら、望み通りにしてやる。」
体勢を整えれば、もう。
貪るように、唇を奪われて。
飛影の無骨な手が、タンクトップをたくし上げ、腰のカーブを緩やかに撫でる。手首は掴まれたまま、少しずつ、体が引き寄せられていく。
「お前が悪いんだ。」
息継ぎの狭間で、飛影が急に子供の駄々のような台詞を吐いた。
それで軀の体は、貫かれたようにきゅうんと疼く。
こんなの反則だ。
色気を振り撒いた挙句、可愛い台詞を零すなんて。
「・・・んっ・・・」
軀は、再び奪われて塞がれた唇から、思わず声を漏らした。
仕事だから、遠征にも遣るさ。
会えないのは、お互い様だろ。
我慢の程度は、どっちが強いと思ってる?
オレは。
承知のうえで、煽ってる。
軀の細い腰のラインを、飛影の指先が遊ぶ。
背骨を遡って、タンクトップはどんどん上へ、たくし上げられて。
もうすぐ胸が露わになる。
この後どうなるかなんて。
オレの望み通りに決まってる。